いま、何故432Hz Musicなのか?

周波数 A=432Hz とは?

 ~432Hzの魅力と秘密に迫る~

音楽創作集団『432Hz MUSIC PROJECT』

プロデューサー/音楽エッセイスト 小林慎一郎

 貴方にとって音楽とは何ですか? 最近レコードを買っていますか? 音楽の有難みを今も深く感じていますか?

音楽制作工程のデジタル化、音楽供給システムのデジタル化、マーケティング至上主義の音楽産業……。確かに従来よりも飛躍的に便利になり、空気や水のような当たり前の存在として人々が音楽に日々接触する機会は以前よりも増えています。しかし、その分、以前のように深く音楽と向き合うようなことがなくなってきてはいませんか? 私たちは様々な立場から皆さんに音楽をお届けする仕事をしてきましたが、どうも以前のように皆さんに深く音楽をお届けできていないような気がしてなりません。

昭和には昭和の音楽文化が、平成には平成の音楽文化がありました。では、私たちは令和の時代のどのような音楽を皆さんにお届けすべきか、原点に立ち返り徹底的に議論と研究を重ねてきました。で、それに対する一つの答えとして、温故知新で音楽がもっとも深く人々の心に沁みていた時代の基音の高さの素晴らしさを再発見しました。それが432Hz Musicです。

音楽と云うものの素晴らしさに人々が気付き、それが大きく深化した19世紀。その時代に立ち戻り、人間の奥深い部分にオートマティックに訴求すると云われるA=432Hzで音楽を創作し、その素晴らしさを皆さんに体感していただこうと、イヴェントを企画しました。巷にはマーケティング的に目立ち、振り返ってもらうために必要以上に基音の高さを上げ、必要以上に神経を刺激するような音楽が蔓延しています。もちろん、そのようなアゲアゲの音楽を愉しむことを否定はしませんが、一方、人生100年時代とも云われる現代社会に於いて末永く、ライフタイム的に慈しんでいけるような音楽があっても良いのではないか、と私たちは考えます。

以下に記すように432Hz Musicは主にクラシック音楽の世界で当たり前のように育まれ、後にクイーンやエンヤも魅了され、自身でも積極的の取り入れたと言われています。我々の活動規模は少なくとも現時点ではこのようなビッグ・ネームにはもちろん及ばない小さなものですが、今後才能と情熱に満ち溢れた多くのアーティストが登場します。単に緩いだけではない、本来的な音楽の底力を生のステージで慈しんでいただければ幸いです。

432HzMusicの歴史

 1813年、オペラの巨匠、ヴェルディが生まれています。ヴェルディはイタリアを代表する作曲家であり、周波数への関心が深い人でした。どの周波数で音楽を作るか。それによって人に与える影響の違いを理解していました。ヴェルディが最終的に強調した周波数が432Hzでした。イタリアはこの周波数を基音にすることを決めました。この432HzをAの基音を据える音階で演奏される音楽は人の心と体を深く癒しました。バイオリンの名器として有名なストラリヴァリウスは、今でも432Hzを基音とした周波数で演奏する人が多いと言われます。

しかし、イタリアで決められた基音、432Hzに対する、A=440波の反逆が始まります。そして、1953年、国際基準協会により、人類の音の基準のA=440Hzとしての国際基準が決定され現在に至っています。

更に昨今では、ポピュラーミュージックだけでなく、クラシック音楽に於いても人々の耳目を惹くためにA=441Hz、あるいは443Hzといった高い基音でレコーディングが行われています。繰り返しになりますが、私たちは改めて音楽本来の力が最も発揮されると思われる432HzMusicの素晴らしさを探求し、皆さんにお届けしていきたいと考えています。

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